結婚しようよ!
ヒカルはそのまま見下すような表情で話しを続けた。



「お前も同じだろ?
どこに惚れた?
俺のルックスか?
家が金持ちだからか?


女なんかみんな同じだから……」



バチーーン!!



ヒカルの話しが言い終わる前に、
私はヒカルの頬を思い切り平手打ちしていた。



体が勝手に動いてしまった。



ヒカルは赤くなった左頬を軽く押さえながら、
乱れた前髪の間から私に視線を向けた。



「馬鹿にすんな!!」



少し息が上がってる私。
感情が先走ってつい乱暴な言葉を吐いてしまった。



「アンタみたいな、人の感情に全く興味の無い奴に、恋愛も結婚も親の会社を継ぐ資格もないよ!!」




「何?もう一度言ってみろよ!」



挑発に乗るように、ヒカルも感情的な言葉遣いになっていた。



「何度でも言ってやるわよ!
アンタみたいな器の小さい勘違い野郎は何をしても上手くいかないって言ってるの!!」



私達の言い合いが聞こえたのか、
お互いの両親と兄弟達が庭に来て様子を伺っている。









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