結婚しようよ!
翌日―――



いつもと変わらない月曜日。



授業も終わり、何事もなく放課後になった。



昨日のことはほとんど忘れていた。



今日も親友の由希(ユキ)と帰ることにして教室を出る。



下駄箱に近づくにつれて、他の生徒達が騒いでいるのが目に留まった。



「どうしたんだろ?」



「さぁ…」



由紀と二人で首を傾げ、
学校から出た。



外に出ても騒ぎは収まるどころか、一層ひどく感じる。



「あんな所で誰待ってるのかな?」



「ちょっとカッコイイよね」



「あの制服って金持ちばかりの所でしょ…?」



ヒソヒソと話す声があちこちから聞こえてくる。



この騒ぎにあまり感心が無い私達はいつも通り校門から出た。



時だった―――



「おい。」



後ろから突然私の手首を捕まれ、体勢が崩れそうになった。



「ちょっ……」



私の手首を掴んだ人を見ようと後ろを見たら、

そこにいたのは、見た覚えのある人だった。









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