結婚しようよ!
言葉が出なかった。



だって、目の前にいるのは私が忘れたいと思った人だから。



相変わらず私のこと睨んでるし、
上から目線の嫌な奴。



「愛良…知り合い?」



由紀に声をかけられ、我にかえった。



「し、知らない!人違いじゃない?」



何も無かっように、由希を連れ歩き出した。



「おい待てよ!」



後ろからヒカルが呼んでも無視を貫いた。



「待てって!愛良!」



!!!



大声で名前を呼ばれ、恥ずかしさのあまり振り向きヒカルの元へ歩いた。



「お前、聞こえてんなら早く来いよ!」



「ちょっと、何でここにいるのよ!恥ずかしいでしょ!」



ヒカルと言い合ってると、由希が後ろから話しかけてきた。



「愛良…やっぱり知り合いなの?」



「違う!全然知らない!今初めて会った人!」



「でもさっき愛良って名前呼んでたよ?」



そこにヒカルが私達の会話に割り込んできた。



「昨日俺達見合いしただろ?」



その言葉に私の血の気は一気に引いてしまった。











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