結婚しようよ!
同情する所もあるけれど、許せない所もある。



昨日ヒカルが私に言った言葉―――。



『お前も同じだろ?
どこに惚れた?
俺のルックスか?
家が金持ちだからか?


女なんかみんな同じだから……』



「でも、やっぱり私はお見合いの続きをするつもりは無いよ…」



「理由は?俺が納得する理由なのか?」



ヒカルは腕を組んでこっちを見下すような目で見ている。



喉まで出かけてる怒りの感情を、上手く抑えてるつもりで私は話した。



「もし、貴方に女の子の気持ちが少しでも理解出来る方なら、理由は分かるはずです…」



最初は分からないってカンジだったが、すぐにわかったのだろう、ヒカルの表情が変わった。



「ふぅ〜ん、なるほどねぇ…」



「そんな分かってるフリしても無駄です。」



「フリじゃない。本当に分かったんだ」



またしても、私に不敵な笑みを見せる。



その顔、反則だよ……




























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