結婚しようよ！

半ば強制的に家族全員で出かけた私達は、どこに行くのか知らないまま移動中。



車内は嫌な空気が流れてる。


運転してる父と助手席に座ってる母は相変わらず仲良く話をしてる。


けど、後部席にいる私達は３人共無言。


そりゃそうだよね。


せっかくの日曜なんだもん、


ゆっくりしたいよ。



車はいつの間に賑やかな 街中へ来ていた。


車を駐車場へ止め、


また強制的に歩いて移動 。


人の言う事に耳を傾けない父を知ってる私達は


不機嫌な顔のまま黙るだけ。


「さぁ着いた！」


満面な笑顔を見せた父と母。


着いた先は、


“t’s beautiful”


と英語で書いてあった。


「て…ティ…え、何？」


「ティーズ ビューティフル。ちゃんと勉強してるの？愛良。」


あたふた読んでた私にスパッと言ったのは頭の良い愛姉。


そこに美愛姉が口を挟んできた。