どうしてキミは
条件
「イイよ。そうゆう条件だったら。」
高校2年生。
金井 莉亜(カナイ マリア)
「じゃあ…付き合ってくれるんですね。」
あたしは【貧乏だけど、容姿、学力、性格、運動神経のそろった】高木 想(タカギ ソウ)に告白した。
でも別に、高木 想が好きなワケじゃない。
単なる"男避け"と"周りからの評価"と"容姿端麗"で選んだ男。
そして、付き合う条件は、・キス以内。・お金は月に2万あたしが振り込む。・周りには両思いで付き合っているということにする。
これで高木も軽くオーケー。
ちなみにあたしの家はお金持ち。
社交の世界では、容姿端麗で学力豊富だったら一応大丈夫。
貧乏でも、あたしと付き合えばその点は大丈夫。
でも……なんで高木はこんな条件であたしと付き合うコトにしたんだろう…?