song for you
――――――。
『おはよ~ござますぅ~♪』
「「「…。」」」
シーン…
…何だろうこの静けさは。
教壇に立っている明美ちゃん。(英語担当)
今日もおばちゃん眼鏡光ってんねー…。
「姫さん、あなたよく3時間目の途中に来てそんなにテンション高くいられるわね…
って、あら?口の端血が滲んでるし、
ほっぺのシップ、どーしたのかしら。」
…、
言えねーよ、馬鹿。
なんて冷たいけれど素直な気持ちはおいといて、
『じ・つ・は~、聞いてくれるぅ~っ??
あ、説明すんのに3時間ほどかかるけれど今よろしいかしらあっ??』
ふふんっ♪何も言えねーだろっ??
「…、結構よ。早く座りなさい。」
騙すのなんて、いつでも簡単で。
『(ボソッ)大人なんて、皆一緒だよ…。』
むちゃくちゃ小さい声で言ったんだ。
「ん?何か言ったかしら?」
『なーんもっ♪』