ヤンキーガール×プリティーボーイ
俺は、知らないよと言うように首を振った。


「桃ちゃん。その人って、よくカツ上げされてる人を助けてあげてるんだって!」


「その写真は?みんな、持ってるようだけど・・・」


「あっ。これ?写真部が配ってたんだけど、姫城華恋がこの学校で一番強いヤンキーを倒した時の写真だって」


一番強いヤンキー?!


すごっ!!!


「その写真見せてもらってもいい?♪」


「「いいよ!私の使ってー!」」


周りの女の子が騒ぎ出した。


一人の子から写真を借りた。


「えっ?この子・・・俺を助けてくれた子?」


「桃ちゃん?どうかしたの?」


「この子だよ!ね、ねぇ。彼女、何年何組?」


俺は勢いよく身を乗り出しながら聞いた。


「た、確か・・・二年四組じゃなかったっけ?」


「四組かー。はぁ。俺は七組だから校舎離れてるじゃん」


一気にテンションが下がった・・・
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