ヤンキーガール×プリティーボーイ
「俺、どうしたら良いのか、わ、からな、くて・・・グスッ・・・」



知らない内に涙が溢れていた。



咲子さんが俺の頭を優しく撫でてくれた。



「俺、咲子さんの言う通り、女の子なんですよ・・・」



「?」



俺は話し続けた。



「こんな風に、すぐ泣いちゃうし・・・」



「それでも良いと思う。愛斗君が女の子みたいでも良いじゃない。それが、愛斗君でしょ?」



「咲子さんって見かけによらず、良いこと言うんですね」



「み、見かけによらずー?」



「あはは」



咲子さんのおかげで気持ちは軽くなったけど、さっきより気持ち悪くなってきた。



「たぶん、恋の病だね。」
< 29 / 80 >

この作品をシェア

pagetop