ヤンキーガール×プリティーボーイ
たぶん、前のあたしだったらつきあわないと思う。



でも、今は目の前にいる、あたしより女の子っぽいこいつを『知りたい』って思っている自分がいる。



「あたし、ホントにあんたを好きになれるか分からないけど、努力、するから・・・こんなあたしで良ければ、よ、よろしく」



さっきよりも、赤くなる。



「それって・・・OKってこと?」



「何度も言わせるな!あっ、お互いタメだよな?じゃあ、これからはタメ口だからね」



「うん!そういえば、俺の名前言ってなかった。俺、桃瀬愛斗、二年七組なんだ。改めてよろしく」



桃瀬、愛斗・・・



「あたしの事は知ってるだろうけど一応。姫城華恋、二年四組。こちらこそよろしく・・・」



チュッ・・・



な、に・・・?



今、何が起こってるの?



「華恋ちゃんのほっぺいただき!隙有りすぎ」
< 37 / 80 >

この作品をシェア

pagetop