ヤンキーガール×プリティーボーイ
「だーかーら、あたしが真面目チャンになったら先生たちが困るの!そのまんまじゃん」


あたしは呆れながら言った。


「どうして先生が困んなきゃいけないんだ?」


「頭の堅い人だねー。教えてあげる」


先生はもちろん、龍と竜も頭に“?”を浮かべていた。


「今、不良は減ってきてるんだよ。なぜだか分かる?」


「それは、先生達が頑張っているからだろ」


「おい!勝手に自分たちの手柄にしようとすんなよ!」


竜と龍が座っていた椅子を投げ床に叩きつけた。


「おい、もうそこらへんで止めとけ。退学になるぞ」


「「すいません」」


二人がハモリながら謝った。


「さっきの続きだけど・・・不良が減っているのはあ・た・しのおかげ。みんな、あたしの強さにビビってんの」


「確かに・・・お前が入学してから不良が減っているような・・・」


先生が納得したように話した。


「だろ?・・・よし!龍、竜。見回り行くぞ」


あたしたち三人は、ダルそうに教室を後にした。
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