金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
★1★文学少女と金髪王子
☆side 栞
「んんん……、あぁっ!」
私は慌てて顔を上げ、後ろを振り返った。
電車が入りつつあるホームの駅名を目で追う。
あぁ、よかった。
まだ、あと二駅ある。
寝過ごしちゃったかと思った。
私は膝の上の読みかけの文庫本と通学かばんを持ち直した。
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