金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
「どうせ来週のHRじゃキャストは決められないだろ?
まずは脚本ができないことには、どんな役があるかもわからないんだし」
「ああ、そっか」
「それに、監督や脚本をやるやつには、それぞれイメージがあるだろうからな。
キャスティングはそいつらに任せた方がいい」
「そっか、なるほどね」
明日香は感心したように頷いた。
「あと、明日香と俺は文化祭委員会とクラスとの連絡や、裏方間の調整なんかで忙しくなると思うからキャスト候補からははずしてもらう。
……それとも明日香はキャストやりたいか?」
俺が聞くと、明日香はブンブンと首を振った。