金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
「ううん、私はそういうの向いてないから。
でも、奈良坂君は……キャストやって欲しいって言われるんじゃない?」
俺は首を振った。
「文化祭委員とキャストの両方は無理だ。
部活もあるしな」
そう言うと、明日香も頷いた。
「そっか、そうだね」
「まあ、そんな感じで考えてる。
なんか他にあるか?」
俺が聞くと、明日香は首を振った。
「ううん、いいと思う。
やっぱり奈良坂君はすごいね。
ちゃんと、もうこれからのことも考えてるんだもんね。
えらいなあ」
そう言ってにっこり微笑んだ。