金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
声はかけなくとも、ちらちら恥ずかしそうに見ている後輩の女の子たちとか。
先輩たちもひそひそ噂してるみたい。
やっぱり奈良坂君は目立つからなあ。
渡り廊下を曲がり、生徒の姿が少なくなったところで、
私は少し歩調を緩め、奈良坂君を振り返って声をかけた。
「奈良坂君って知り合いが多いんだね?」
すると、奈良坂君は隣に並んできて私を見た。
「そうか?
普通じゃね?」
私は苦笑いを返した。
うーん、少なくとも私の5倍くらいはいると思うよ。