金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
奈良坂君、あとで昼練に行くって言ってたよね。
急ぐんだよね。
私はすべての書架を探し終えた後、心を決めた。
「いーや、誰もいないんならやっちゃえ」
せっかく奈良坂君が本を借りたいって言ってるのに、当番がいないから借りられませんでした、じゃ申し訳ないもんね。
せっかく私を頼ってくれたんだし。
司書の森さんにはあとで放課後にでも言いにこよう。
私は貸し出しカウンターにあるコンピュータの前に座った。