金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
「ふうん。
それまでは、どんな本が好きだったの?」
「歴史物が好きだったかな。
三国志とか面白かったな」
聞かれるままに答えながら、書棚から隣に立つ明日香に視線を落とした。
「へえ、そうなんだ」
明日香は生き生きとした表情で俺を見上げていた。
「……明日香って、図書室が似合うな」
「えっ?」
明日香に驚かれ、自分が思ったことをポロッと口に出していたことに気付いた。