金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

すると、高部先生はバックミラー越しに私に笑いかけてくれた。


「栞は気にするな。
こんな邪魔者がいなけりゃ、もっといいんだがな」


し、栞って……


高部先生みたいなイケメンに呼び捨てにされると、ちょっとドキドキしちゃう。


「フン」


奈良坂君はそんな戯言を言う高部先生から顔をそむけ、窓の外を見た。


あ、いけない、私ったら。


奈良坂君の前なのに……


でも、高部先生は奈良坂君を無視して私に話しかけてきた。


< 258 / 432 >

この作品をシェア

pagetop