金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
☆side 大輔
「立派なマンションだし、お母さんも良さそうな人だし。
栞は箱入り娘って感じだな。
で?
どうするんだ?」
見送ってくれてた明日香とおばさんが見えなくなると、高部センセーは俺に話しかけてきた。
「別に、どうもしねえよ」
「ああ?
さっき俺のだって宣言したのはどこのどいつだ?
おまえがいらないなら俺がもらうぞ」
「だから、なんでそうなるんだよ!
あんたは自分の大学の女でもあさってればいいだろ!」
俺がそう怒鳴ると、高部センセーはしばらく俺の方をうかがった後、つぶやいた。
「……おまえが恋愛に臆病なのは、親父さんがいないせいか?」