金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
それでも俺が黙っていると、高部センセーはため息をついた。
「これだけ言っても動かないってことは、おまえの気持ちはその程度だってことだな。
まあ、もうマンションの場所もわかったし、今度待ち伏せでもしてみるかな」
「ああ?」
俺は赤信号で停止していた高部センセーにつかみかかった。
「いらないんなら、もらう。
本気だぜ、俺は」
「んだとっ!」
信号が青に変わり、高部センセーは俺の手を振り払った。
車を出しながら、センセーは言い放った。
「行動に移せない臆病者に俺を止める資格はない」