金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
☆side 大輔
文化祭の二日後、朝電車に乗ると明日香が立っていた。
「あ、おはよう」
「おう」
俺はあの日覚悟を決めたものの、まだ行動を起こしてはいなかった。
いつ告白しようか。
まあ高部センセーは本当に明日香を待ち伏せたりはしないだろうけど、早い方がいいよな。
俺がそんなことを考えていると、明日香が嬉しそうに話しかけてきた。
「あのね、このまえ父に聞いたんだけど」
俺は明日香の顔を見て頷き、先を促した。