金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
☆side 栞
奈良坂君、様子がおかしかったな。
大丈夫かな。
私は不安な気持ちで登校した。
本鈴が鳴っても奈良坂君は来なかった。
まさか、どこかで倒れてたりしないよね?
1時間目の授業が始まった。
「奈良坂は休みか?
誰か連絡受けてるか?」
先生の言葉に、私はいてもたってもいられなくて手をあげた。
「あの、電車で会ったんですが、顔色が悪くて途中下車したんです。
もしかしたら、体調を崩したのかもしれません」