金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

「何度も言ってるでしょ!
大輔は私が育てる。
あなたは口出ししないで!」



そう言い捨て、奈良坂君のお母さんは父を振り切って走り去っていった。


父は諦めたように駅の方に消えた。



今の、なに?


「お父さん……」


私は呆然とつぶやいた。


すると、綾音は驚き、同情するように私を見た。


私も綾音を見つめた。


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