金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜



それからの私は、奈良坂君を避けるようになった。


文化祭が終わってしまえば、それはたやすいことだった。


私と奈良坂君をつなぐものは、最初から文化祭委員しかなかったんだから。



父にはとても聞けなかった。


真実を知るのが怖かった。


でも、聞かなくても同じことだ。


真実は一つだもの。


状況がすべてを語っている。


私は奈良坂君をあきらめるしかない。


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