金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

私が黙っていると、奈良坂君のお母さんは微笑んだ。


「私が横断歩道のところで言ったこと聞こえたんでしょ?」


私はうつむいていた顔を上げた。


お見通しなんだ。


奈良坂君のお母さんの目がそう言っている。


私は観念して頷いた。



すると、奈良坂君のお母さんは更に笑みを大きくした。


「だとしたら、あなた、すごい誤解をしてるんじゃない?」


「え?誤解?」


私は思わず聞き返した。


私がどんな誤解をしているというんだろう?


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