金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
写真をテーブルに置くと、奈良坂君のお母さんは私の目を見た。
「納得してもらえた?」
「……はい」
私は自分の大きな勘違いを恥ずかしく思いながら頷いた。
「誤解が解けたならよかった」
奈良坂君のお母さんは晴れやかに微笑んだ。
でも、奈良坂君のお父さんが誰なのかは、奈良坂君のお祖父さん達も知らなかったんだよね?
そんな秘密を私が教えてもらっちゃってよかったのかな?
私のそんな心配は顔に出ていたようで、
奈良坂君のお母さんは続けて話してくれた。
「実はね、大輔が中1の時にこの人、来日して、大輔にも会ってるのよ」