金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

ただ、私にはもう一つ聞いておきたいことがあった。


「あの、父は、なにか余計なことを言ったんでしょうか?」



あの日、奈良坂君のお母さんは父に『口出ししないで』と言っていた。


あの意味は何だったんだろう?


すると、奈良坂君のお母さんは少し困った顔になった。


「進さんはね、私が彼と結婚すべきだって思っているの。
決して、余計なことなんかではないのよ。
あなたのお父様は、とても私を心配してくださっているの。
ただ、私にはその気がないから、言い争いになってしまって。
あなたにまで心配かけてしまって、本当にごめんなさいね」


< 351 / 432 >

この作品をシェア

pagetop