金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
「それにしても、可愛い子ね?
進さんのお嬢さんと大輔がねえ……
なんだか感慨深いわー」
うっとりとそう言うお袋に俺は反論した。
「はあ?
別にそんなんじゃねーし」
「あーら、照れなくてもいいじゃない?
わざわざ家にまでノート届けてくれるなんて、大いに脈ありよ?」
「うっせーな!
それより、こんな時間まであいつ引き止めてたのかよ」
俺はすっかり暗くなった外を見てお袋に抗議した。
しかし、お袋はあっさり答えた。
「ああ、大丈夫よ。
今日は高部先生車でいらしてたから、栞さんを家まで送っていただいたから」