金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

『いや、油断できねえから、家に着くまでこの電話切るなよ』


「えっ、うん……」


奈良坂君、そんなに高部先生を疑わなくても……

でも、奈良坂君に逆らいたくないし。

高部先生、ごめんなさい。

私は黙々と運転してくれている高部先生に心の中で謝った。


奈良坂君は話し続けていた。


『明日香、お袋に聞いた。
なんかとんでもない勘違いしてたらしいな』


「ああ、うん、アハハ」


私は照れ笑いをもらした。

今となっては笑い話だよね。


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