金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

「あそこにでも入るか」


奈良坂君はファッションビルに向かった。


私たちみたいなカップルや女の子のグループがどんどんそのビルに吸い込まれていく。


どの子もおしゃれでかわいい。


そういう子たちが集まるビルだ。


私はなんだか気が重かった。



エスカレーターで上に昇っていく。


左右は鏡張り。


いやでも自分たちの姿が目に入る。


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