金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜


うちのリビングの3、4倍はある。

しかも、置いてあるソファも風格を漂わせていて。

さらに左奥には続きの間があって、そちらには華やかな花を飾ったエレガントなダイニングテーブルがあって、

さらにその奥にもドアがいくつか見えていて……

ここって……、スイートルームだよね?


初めて入った……



「あの、これって……」


奈良坂君を振り返ると、

「コートとバッグを預かるよ」
と、手を差し出された。

「あ、ありがと」

言われるままにコートを脱いでバッグと一緒に渡すと、

「窓から夜景を見てみろよ」

と、つきあたりの窓を指差された。


< 417 / 432 >

この作品をシェア

pagetop