金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

不安になった瞬間、くるりと向きを変えさせられ、奈良坂君が私の目を覗き込んできた。


うわっ、近い!

ってか、怒ってる!?

でも、なんで?


おびえて奈良坂君を見つめ返すと、至近距離で聞かれた。


「この前のデートの時、約束したこと、忘れた?」




……言われて思い出した。


「あっ、あの、ごめん……」


思わず視線をそらすと、くっつきそうなほどに顔を寄せて奈良坂君が囁いた。


「思い出した?
じゃあ、ペナルティも覚えてるよな?」

「あ、うん……」


うなずいたとたん、いきなりチュッとキスされた。

< 420 / 432 >

この作品をシェア

pagetop