金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
不安になった瞬間、くるりと向きを変えさせられ、奈良坂君が私の目を覗き込んできた。
うわっ、近い!
ってか、怒ってる!?
でも、なんで?
おびえて奈良坂君を見つめ返すと、至近距離で聞かれた。
「この前のデートの時、約束したこと、忘れた?」
……言われて思い出した。
「あっ、あの、ごめん……」
思わず視線をそらすと、くっつきそうなほどに顔を寄せて奈良坂君が囁いた。
「思い出した?
じゃあ、ペナルティも覚えてるよな?」
「あ、うん……」
うなずいたとたん、いきなりチュッとキスされた。