金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
☆side 大輔
真っ赤な顔で俺を見上げている栞が可愛くて、もう一度キスをした。
でも、これ以上したら俺の方がもたない。
しぶしぶ体を離した。
「おなかすいただろ?」
「えっ、あ、うん……」
栞の背中に手を当てて、隣の部屋のテーブルまでエスコートした。
栞を迎えにロビーに降りる前に料理は用意してもらってあった。
「メリー・クリスマス」
乾杯はしたけれど、栞はなんだか落ち着かない様子だ。
きっとあれこれ想像を働かせて緊張してるんだろう。
わかりやすい奴……
しょうがない。
種明かししてやるか。