金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜
「かっこいい……」
思わず心の声が口から出てしまって、私は慌てた。
「あっ、でも、奈良坂君なら、何身につけてもかっこいいけど……」
うわっ、これって、ますます恥ずかしい!
本当に奈良坂君はかっこいいけど、本人を目の前にしてそう言っちゃうのは、ちょっと……
一人でアワアワしていると、奈良坂君はギュッと私を抱きしめた。
「栞、これ以上、俺をあおるなよ」
「えっ!?」
「さっきはすごく色っぽい目で見上げてくるし……
今また名前呼ばなかったのはわざと、か?」
「あっ、いや、ちがっ……」
「俺……
もう理性手放していい?」
そう言って迫ってくる奈良坂君をよけようと私が体をのけぞらせた時、
奈良坂君の携帯が鳴った。