金髪王子〜イケメンハーフは同級生〜

「……そ、そっか、わかった。
じゃあ、読み終えたら一緒に図書室行こう!」


うん、大丈夫。


普通に言えた。


「よろしく」


そのとき、電車が奈良坂君の降りる駅に着いた。


「じゃ」


「うん、またね」


降りていく奈良坂君に私はひきつり気味の笑顔で手を振った。


そのままホームを歩いていく奈良坂君を見送り、

奈良坂君が見えなくなってから、私は大きく息を吐いた。


< 79 / 432 >

この作品をシェア

pagetop