心泥棒!!
別にすごいイケメンでもなく
本当にそこら辺に
よくいそうな顔。
まあ、ちょっと整ってるぐらい。
背中には黒い細長い鞄。
鞄の形からして
ギターっぽいものあ入ってると思う。
全身黒っぽい服で覆われていて
今時には珍しい、髪の毛まで黒。
顔だけ見たら
優しそう。
見たこともない人
だけど・・・・
なぜか目が離せない。
どこか
寂しそうな
怖いような
酷く、痛いような
不思議なオーラを放つ
彼は
私と反対側の扉の前に
立った。
窓の外を
ぼんやりと眺める
その姿は
誰も寄せ付けない悪魔のようで。
これが彼との
名前も知らないあの人との
恋という名の電車の
出発のベルがホームに響いた時でした。
まだ、恋も解らない私は
この電車に乗るのはまだ早かったと
気づくのは
まだ、
これから先。