心泥棒!!


そして次の日もその次の日も
私は彼と話した。

でも私は彼の何も知らない。




「それってただの”憧れ”なんじゃない?」

友達のあさひ。
本当は明るくて良い子なのに
なぜかそれを悪い方向へむけてしまう
ちょっと変わった子。

「だって名前も年もなーんも知らないのに
恋なんて言えないよ。」


それもそうか

・・・でもこれは恋だ。
と頑として譲らない私がいた。

憧れ?別にそんなかっこいい人でも
ないし・・・。


「私も一緒にその電車乗るよ!!
心の好きな人見てみたいし~♪」


いいけど。会ってほしくない。
なんか胸のあたりが
もやもやしてきた。


「いいよね?心。」

「でも遅刻するよ?」

「いいよ!イケメン見る方が大事。」


ズキっ

なんだろう
この胸の痛み。
病気かなんか?


結局、明日はあさひと
学校に行くことになった。
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