6年目の愛してる
「ねーちゃん!いらいない服ある?!」
家に帰って三人のねーちゃんにの元へとダッシュ。
「あら、翔平。騒々しいわよ~」
「あ、桜ねーちゃん!服ない?」
十歳上の桜ねーちゃんは女性服のデザイナーをしている。
小さい頃から服のリメイクをしては俺を着せ替え人形にして遊んでいた。
そのおかげでもあるのか今はなかなかの売れっ子デザイナーになった。
「試作品ならたくさんあるわよ。私の部屋に」
「ありがと!もらってくな!」
「今度コーヒーでも奢りなさいね~」
桜ねーちゃんは十歳も離れてるだけあって、一番落ち着いている。
まぁ完全に俺のこと息子扱いしてくるけどね。
「椿ねーちゃん!」
「アンタねえ!!レディの部屋に入るときくらいノックしなさいよ!」
「あ、ごめん。余ってる化粧品貸してくれ!」
七歳上の椿ねーちゃんは化粧品会社のお偉いさんだ。
姉三人の中で一番性格のキツいのがこの椿ねーちゃん。
俺は昔からこの人の奴隷のようなもんだ・・・。
「ああ、サンプルで店頭においてたやつならそこにあるけど?翔平、なによ~何する気なの?」
「ち、ちょっとね・・・」
ニヤニヤする椿ねーちゃんに俺はタジタジ。
椿ねーちゃんには、いつまでだっても勝てないだろうな。
「ふ~ん?まぁいいわ!あんたまた、私の実験台やりなさいよ?」
「え?」
椿ねーちゃんは化粧品の開発のために俺を実験台にするんだ・・・。
新作リップとかできようもんなら全種類を俺に試させる。
おかげで俺まで化粧品の知識を埋め込まれた・・。
「やってくれるなら、そのサンプル全部あげるわよ?」
「う・・・や、やる!やるから!」
これで化粧品もゲットした。
あとは~