6年目の愛してる



握っていた手をそっと離して、涙をぬぐってくれる翔平くん。



「俺がゆりあ先輩を好きになっても、ダメなんだって思ってたんだ。そう思ったらもうゆりあ先輩に会うのが怖くなった。だけど、後から桜ねーちゃんと桃ねーちゃんに聞いた。ボロボロになって俺のこと追っかけてきてくれたって。だけど、俺ゆりあ先輩の連絡先知らないし。家も分からないし。共通の友達もいないし・・・」



私をそっと支えて起き上がらせてくれた。




「ずっと、探してたんだけど・・。結局新学期になっちゃったんだ。俺もずっと言いたかったよ。ゆりあ先輩が好きだって。ゆりあ先輩、俺のモノになってくれる?」



可愛く首を傾げた翔平くん。



「私、全然かわいくないよ?それでもいいの?」


「ゆりあ先輩は元から可愛いよ、世界で一番ね。それに・・・これからだって俺が可愛くしてあげる」



そういって笑った翔平くんに、思わず抱き着いた。



「翔平くん大好き!」





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