6年目の愛してる
「紗絵・・・そんなこと言うなよ。俺は、紗絵以外の女を好きにならないし、なれない。紗絵以外の女に触れたいとも思わないから。」
コウくんは私の目をみてそっと手を握りながらゆっくり話す。
「紗絵、今までごめん。紗絵がそんなにまで辛い思いをしてたことに気づいてやれなかった。」
ああ、私何やってるんだろう。
コウくんに謝らせて。
「紗絵、キスマークも誤解だ。竹下の悪戯。でも、弁解しなかった俺のせいだ。ごめん。」
「香水も・・・?」
「甘ったるい奴だろう?あれも。」
私、もしかして・・・ずっとずっと誤解してたの?
ずっとずっと勘違いして。