6年目の愛してる
おまけ
その後のお話
「紗絵!お土産〜。プリン食べるか?」
私は今、入院中。
切迫流産を言い渡された時には心臓が止まるかと思ったけど、入院して安静にしてれば大丈夫だと言われた。
私もコウくんも入院を即決。
「ありがとう。コウくん。」
コウくんは毎日必ずお見舞いに来てくれる。
私の好きなものを持って。
「今日は泊まっていい?」
「会社から遠いよ?それに…ソファじゃ体痛めちゃうよ。」
コウくんは毎日泊まりたいってうるさい。
正直嬉しい。
嬉しすぎる。
でも、コウくんは課長だし…。
体調崩したりしたら困る人がたくさんいる。
だから素直に頷けない。
「紗絵、明日は会社休み。紗絵と一緒に寝るから体痛くない。てことで決定!」
決定しちゃった…。
泊るのは個室だから別に構わないんだけど――。
一緒に寝るのは緊張しちゃいそう。
久しぶりだから。