6年目の愛してる
「課長~!おはようございまっす!今日もカッコイイっすねぇ~!」
「竹下か、朝から元気だな。おはよう」
この人は高木課長。俺が入社して以来ずっと俺の面倒を見てくれている人っす。
若いのに課長なんて役職ついちゃってて、そのうえイケメンで。
本当自慢の上司です!
「高木さん、最近雰囲気柔らかくなったわよね?かっこいい!」
な~んて女子社員から言われちゃうくらいに人気っす。
ついこの前までは鬼課長なんて言われてたんだけどね・・実は。
奥さんとの関係がギスギスしていた時期があってそれが解消された今、雰囲気も柔らかくなって更に人気急上昇!
本当、俺が女だったら確実に課長狙いだなぁ~。
「なぁ、竹下。今日の沙絵のお土産何がいいと思う?」
くだらないことを考えていれば課長がそう言った。
「う~ん!甘いものは毎日のように持って行ってますもんね。たまには食べ物以外もいいんじゃないっすか?」
只今、課長の奥さんは入院中だ。
課長は毎日奥さんの元へと通っている。本当、大好きってオーラが出まくりっすねぇ~。
「帰り、お土産選び付き合えよ」
「いいっすよ?その変わり、アレもっすよ?」
俺がそう言えば課長は苦笑しつつ
「しょーがねぇな」
って言ってくれた。本当、優しい課長だ!