キノピオな人生
営業本部営業第2部第3課、堀内課長の言葉だ。ウチの部署は、営業本部内に5つ課がある中で『ゴミ売り課』と言われているような部署だ。会社がメインで手掛けているものは1つとして扱っていない。どちらでも良い様なものしか扱わせてもらえないことから、『ゴミ売り』と言われても仕方がない。面子を見渡せば、一風変わったところの面々が程よく集まったこの部署自体も、会社からすれば『ゴミ箱』といったところだろうか。社内では略して『ニブサン』と呼ばれることも多く、悪いものの例えのように使われることもしばしば。その課の長が威勢良くオレを叱る様に言うが、オレからすれば外で鳴くセミの方がよほどウザイ。堀内課長自体を『課長』などと思ったことは、過去一度たりとも無いからだ。
「紀乃君! 君はウチへ入って何年になるんだ!」
「はぁ〜。課長はご存知じゃないんですか? 新卒で入社して、今31歳ですから〜、え〜、11年目ですね。」
オレがヤル気無さそうに答えると、堀内課長が顔を真っ赤にして言葉を続けた。
「紀乃君は全くもって・・・・・・・・」
「紀乃君! 君はウチへ入って何年になるんだ!」
「はぁ〜。課長はご存知じゃないんですか? 新卒で入社して、今31歳ですから〜、え〜、11年目ですね。」
オレがヤル気無さそうに答えると、堀内課長が顔を真っ赤にして言葉を続けた。
「紀乃君は全くもって・・・・・・・・」