紅アリスと薔薇乙女
第二章〜ウィルの正体〜
チュンチュン……
キキキキ…
私達は、森を歩いていた。
「ウィルさん…まだっすか?」
と紅が言った。
「まだまだだな。」
「まだなのかよ…天使なら飛べばいいのによ…(ボソリ」
くるっ
ウィルは振り返った。
「じゃあ、ここらで良いか…」
「どういうこと?」
私は、言った
「ククク……愚かな人間共……」
「アリスは馬鹿だが俺は、違う」
ベシッ
私は、拳で思いきり紅の頭に拳骨した。