紅アリスと薔薇乙女
「馬鹿とは何だ!馬鹿とは!」
私は言った。
「うるさい。おまえは馬鹿の神だ。」
「何だとー!?」
ゴゴゴゴ・・・・
何か地震のような物音がした。
「さぁ、戦おうではないか。」
「「はぁ?」」
ハモった。
「「(うわ・・・こんな奴とハモったよ・・・)」
「なんで戦うの????」
と私が言うと、紅も頷いた。
「貴様ら、忘れておるな?我は闇の天使、
ウィル・グレース様だ!!!」
・・・あ。
「あはははは♪忘れてたー(笑)」
「普通忘れるからしょうがないな」
と二人で納得していた。
「つーか、自分で『様』つけるとか、
ナルシーだね」
私は笑いながら言う。
「だよな!俺も思った!」
紅も笑いながら言った。
「ていうか、このことを本人の前で言える
あたし達って・・・・ぷっ!」
「あはははっ!確かにな!」
二人は完全に馬鹿にしてるご様子。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
さっきより地響きが強くなっている。
「「ありゃ?怒った?」」
声が重なる。そりゃあ怒るなと
私は思った。