紅アリスと薔薇乙女
「うぉっ?!喋った!?」
青年はとっても驚いていた。
「あたりまえでしょうが!」
ガコーン。
少女は白銀の短髪青年の顔面を持っていた杖で殴った。
「あ、私は、アリス。あなた方は?」
「私は、梨音。」
梨音と名乗る少女は静かに笑った。
「俺は、久柳(クリュウ)だ!」
久柳と名乗る青年はニカッと笑った。
ふたりともいい人っぽいなと思いながら笑い返した。
「ん…?」
「あ、この人は紅って言うの。」
「ん…?紅?アリス?」
少し、沈黙が続く。
「「あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」」
「あなた達…紅い疾風と呼ばれてる…」
「蒼き疾風とよばれてる…」
「「伝説の紅とアリス?!」」
え、今更?と思いながら聞いていた。