紅アリスと薔薇乙女
「まぁ、一応蒼き疾風ですけど普通の人間なんで普通扱いでよろしく。」
と、アリスは言った。
「俺のことは特別扱いしろよ?」
とKYなことを紅が言った。
「「…」」
「ごめん。冗談だったんだけど…」
紅は素直に謝った。
「…ということはお二人さんカップル?」
「は?」
私は苛立ち気味でいった。
「俺たちがカップルに見えるか?」
「「うん。とっても。」」
と梨音と久柳は声をあわせて言った。
「ねぇ?この二人殺っちゃおうか?」
とアリスは殺意剥き出しで言った。
「すみません。冗談です。な?梨音?」
久柳は殺気に気付き素直に謝った。
「あたしは冗談で言ったけど久柳は冗談じゃないらしいですよ~」
「ちょっおまっ…ぎゃぁぁぁぁぁああぁあぁぁあぁ!!!!」
「はいー落ち着けー。」
紅はアリスの首根っこを掴み言った。
「離せ!こいつをぶった斬るんだから!」
とキレちゃったアリスが言った。
「梨音さんとやら、そろそろ冗談じゃなくなっちまうから証言してくれないか?こいつが冗談で言ったこと。」
と紅は言い、いつかのアリスを思い出す。
「あれは怖いぜぇ?」と脅し気味に付け足した。
「しょうがないわねぇ…アリスさんさっきのはぜーんぶ冗談ですから起こらないでくださいまし?」
「…梨音ちゃんが言うなら許してあげる…」
と言ってアリスはおとなしくなった。
「そういやぁここ、どこ?」
いま改めて居場所の確認をする。
だが、ウィル(アリスに真っ二つにされたあのかわいそうな闇の天使)に連れてこられたため、居場所が全く分からなかった。