紅アリスと薔薇乙女
「とりあえずてきとーに歩けばいいんじゃない?てきとーに。」

と梨音はてきとーを強調して言った。

そしてアリス一行は歩きだした。


歩きだして……

5分経過。

10分経過。

30分経過。

1時間経過。

「久柳?疲れた。」

「知るかそんなん」

「疲れた。」

「俺だっ…」

「つかれた。」

「…わかったよ。」

とあきらめたように久柳は言った

「ありがとう♪久柳はやさしいのね♪」

「早く乗れ。」

見ると久柳はしゃがんでいた。

「…おもっ!お前太った?」

ぐぃいぃぃぃぃぃぃぃ

梨音が久柳の首をしめていた。

「うぐっ…苦し…」

と久柳はうめいていた。

「誰が重いって?ん?」

「そ、そりゃぁ梨…へぶヴぁ!」

久柳は力尽きた。

「だ、大丈夫?」

アリスは情けで声をかける。

「あ、あぁぁ…天使が…天使が見える…」

「ぶっ(笑)天使だってよ~その近くに悪魔もいるぜぇ~?」

ドカッ

アリスは右足で紅を蹴った。

その右足は紅の顔面にクリーンヒット。

「てか、まじで大丈夫?久柳さん」

「大丈夫よそっとやちょっとじゃ死なないわ。」

確かにまだ、動ける力はありそうだ。

「ほかっときゃいいだろ」

と冷たい口調で紅は言った。
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