紅アリスと薔薇乙女

「い、意外と紅さんは冷たいな…」

「さん付けしなくていいよ?おんなじ冒険者なんだからさ。」

と言った。そう。旅人は皆冒険者とみなされる。

冒険者を細かく分けると、妖精使い、武道家、騎士となっている。

ちなみに紅とアリスの職業は騎士だ。

「ところで二人の職業は何ですか?」

「私は妖精使いだよ」

と梨音は言った。

「おれは武道家だ。」

と梨音に続き久柳も言った。

「あたしたちはしってると思うけど騎士ね♪」

「今度はこっちから質問いいかしら?」

と梨音は首を傾げて言った。

「いいよ~」

とアリスはにこやかな笑顔で返事した。

「貴方達は何で旅をしているの?」

「あたしは枯れない薔薇を探して旅をしてるの。」

「俺はうっとうしい親共から離れるために旅をしてる。」

と、二人ともバラバラなことを言うので

「なんで意見がバラバラなの?」

「「だって俺達(私たち)さっき会ったとこだし(だもん)」」

一瞬空気が固まった。

「えぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ!?」

すごい勢いで二人が驚いていた。

「え?知らなかった?」

二人はうんうんとうなずいた。

「そういえば枯れない薔薇の情報を知ってるわよ?」

と梨音が言った。
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