紅アリスと薔薇乙女
「まじでぇっ!?」
アリスはすごく驚いた表情をしている。
「まじでよ。簡単よ?こんなの、薔薇乙女のとこにいけばそのくらい100本でも譲ってくれるでしょ?」
「……あ、そっか」
いまひらめいたようにアリス言った。
「んじゃ、その薔薇乙女さんのトコいくか?」
グルルルルル…
何かの唸り声が聞こえた。
「よし出発!!」
と言い、一行は歩き始めようとした。
が、後ろにいる軽く無視されたモンスターはそれを許さなかった。
「グガァッ」
一番後ろにいるアリスに喰いつこうとした。
バキィッ
ものすごい音がしたので前の三人は振り返った。
そこには、ボコボコされたウルフというモンスターがいた。
「うっわひっでぇケガのウルフだな。」
「一発殴っただけなのにね?なんでこんなフルボッコになってるんだろ?最初はかっこいいウルフの姿だったのにねぇ?」
とアリスが言ったので二人はびっくりした。紅はさっきのアレを見たのでこれはまだ大丈夫だった。
「「これ、アリスがやったの!?」」
ふたりは声を合わせて言った。
「え?そうだけど。」
アリスは今更?という感じで言った。
「すごいな!さすが蒼き疾風!」
「そうよね!すごすぎるわ!」
と、二人はアリスのことをこれでもかというくらいに褒めまくっていた。
「ふぅん。」
その褒め言葉を興味無さそうにアリスは流していった。